part.1にて、任天堂がテーマパーク(ニンテンドーランド)を作るとすると、
かなり魅力的なものができそうだという結論になりました。
しかし、実際にテーマパークを作るとなると、膨大な資金・時間・人員が必要になってしまいます。
赤字続きの任天堂にとって、無駄な投資は絶対に避けたいところです。
もし、テーマパークが実現された場合、一体どれぐらいの売上げが期待できるのでしょうか?
それをシミュレートしてみましょう。
まず、施設の規模を決めたいと思います。
あまりに夢物語になってもしょうがないので、現実的に可能なレベルで、
かつ、最低限テーマパークとして運営する価値(利益的な意味で)がある規模にしたいところです。
ということで、ここは東京ディズニーランドの半分を目安にしましょう。
つまり、施設の建設費・敷地面積・アトラクションの数・入場者数や売上げなど、
全てを東京ディズニーランドの50%を目標にするということです。
東京ディズニーランドの総事業費は約1800億円でしたから、 この半分だと900億円になります。
任天堂の2011年度の売上げは6400億円でしたので、900億円だと約7分の1です。
これぐらいであれば、現実的に投資可能な金額ではないでしょうか?
東京ディズニーランドのアトラクション数は44ですから、その半分だと22です。
一番建設費が高かったのがカリブの海賊の160億円らしいですが、
比較的安価なアトラクションだと数億円のものもあるようで、正直、個々の建設費を推測するのは難しいです。
900億円の内、アトラクション以外の施設に使う分を100億円と想定すると、
800億円で22施設を建設することになるので、1施設あたり約36億円使えることになります。
これだけあれば、そこそこのアトラクションができる気がします。
アトラクションの規模は様々でしょうから、ここは大雑把に3種に分けて考えてみます。
大規模アトラクション=建設費50〜100億円 を5つぐらい。
中規模アトラクション=建設費約30億円 を10前後。
小規模アトラクション=建設費約10億円 を7つ程。
これで22のアトラクションで800億円ぐらいになるでしょう。
おおまかに、どんなアトラクションができそうか考えてみました。
(一部、本家のニンテンドーランドと被っているものもある点はご了承下さい)
・スーパーマリオの世界観を活かしたアスレチックアトラクション(大)
やはり任天堂の顔と言えばマリオです。
マリオシリーズのユニークなステージを実際に巡ることができれば、非常に魅力的なものになるでしょう。
・ドンキーコングのジャングルコースター(大)
草木が生い茂るジャングルを、トロッコ型ジェットコースターで疾走するアトラクション。
ゲーム内のドンキーコングもトロッコに乗って冒険しますから、臨場感は抜群だと思います。
・ポケモンズー(大)
様々なポケモン達の姿が観察できる動物園風アトラクション。
モンスターボール型カメラでポケモンを撮影できるようになると面白いかもしれません。
・マリオカート(大〜中)
リアルにカートに乗って楽しむマリオカート。
コース(地面)が電子パネルになっていて、?ブロックの上を通過するとアイテムを入手。
キノコ=数秒間最高速度がアップ。
カメの甲羅=他プレイヤーのカートに当てる(本当に投げるわけではなく、電子パネル内のギミック)とスピンさせられる。
バナナの皮=その場に設置、設置後にその上を通過するとスピン。
など、ゲームさながらの内容が楽しめそうです。
・ルイージマンション(中)
いわゆるお化け屋敷。
オバキュームで幽霊を退治しながら進む。
・メトロイドシューティング(中)
ビーム銃を持って、迫り来るメトロイド達を撃破するシューティングゲーム。
プレイヤー同士の対戦も盛り上がりそう。
・スターフォックス(中)
戦闘機に乗って敵機を撃破するシューティングゲーム。
・ハイパーWiiFit(小)
巨大なバランスWiiボードに10人ぐらいが乗って行うバランスゲーム。
・ニンテンドーゲームセンター(小)
実際のゲームセンターで遊べるような非常に小規模なオリジナルゲームを多数取り揃えたゲームセンター。
パックンフラワーたたき(モグラたたき)(たまにリセットさん登場)や、カメの甲羅ボーリング、
ドクターマリオ的当て(カプセル型ボールをバイキンの的に当てる、カプセルと同じ色のバイキンに当てないとミス)、 など。
・ニンテンドーミュージアム(小)
過去に発売された任天堂のゲームハード&ソフトを全て展示。
発売されたものだけでなく、開発段階でボツになった試作品などもあると面白そう。
この他にも、アトラクションはまだまだ考えられるでしょう。
今までコントローラを使って遊んでいたゲームの数々を、実際に体感できることは、非常に魅力的だと思います。
オリエンタルランド(東京ディズニーランド運営会社)の2011年度決算によると、
ホテルなどを除いたテーマパーク事業の売上げが3000億円弱で、利益は約560億円です。
これは東京ディズニーシーも含めた数字ですので、東京ディズニーランド単体の売上げは不明です。
勝手な推測で、東京ディズニーランドが60%を占めているとすると、
売上げが1800億円で、利益が336億円です。
ニンテンドーランドがその半分と仮定するならば、売上げは900億円、利益が168億円となります。
思いのほか大したことない数字のような気もしますが、
2011&12年度の任天堂は赤字経営で非常に苦しい状況だということを考えれば、
充分に貢献できる数字と言えるかもしれません。
まあ、最初は小規模な展開にしておいて、
上手く行ったら、後に2つ目3つ目を開設(海外展開など)するようにすれば、リスクヘッジとして有効でしょう。
ただ、いくらリスクを抑えたとしても、やはり相当な資金が必要になることは間違いありません。
しかし、ニンテンドーランドのポテンシャルは、そのリスクを負うだけの価値があると思います。
もしニンテンドーランドが開業されることになったら、 是非とも足を運んでみたいものです。
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