タイトーはファミコン発売以前から存在する老舗のゲームメーカーです。
タイトーの名を世に知らしめたのは、何と言っても1978年のスペースインベーダーです。
画面上部から襲ってくる敵インベーダーを、自機の砲台で打ち落とすという内容ですが、
ゲームセンターで稼動するなり、瞬く間に人気に火がつきました。
そのあまりの人気ぶりに、インベーダーハウスと呼ばれるゲームセンターが各地に乱立しました。
また、通常のテーブルの代わりに、スペースインベーダーの筐体を設置した
インベーダー喫茶と呼ばれる喫茶店も生まれました。
ゲームプレイに大量の100円硬貨が用いられるため、
日本全国で100円硬貨が不足したという逸話もある程で、そのフィーバーぶりはすさまじいものでした。
スペースインベーダーの大ヒットで一世を風靡したタイトーでしたが、
それ以降はヒット作が生まれず、長らく低迷が続いていました。
そのタイトーを救ったのが電車でGO!です。
電車でGO!は実物の電車の運転席を再現した筐体で遊ぶアーケードゲームです。
実際の電車を運転しているかのような雰囲気が味わえると、
多くの鉄道ファンなどを巻き込んで大ブレイクしました。
一部の地域では、駅構内に本作の筐体が設置されていたこともあり、
正にインベーダーブームの再来を感じさせました。
タイトーとしては、実に約20年ぶりのヒット作と言えるでしょう。
ですが、これまた一発限りのヒットでしかなく、
電車でGO!ブームが去った後は、また受難の日々が続くことになったのです。
結局、その後は大きなヒット作に恵まれず、
2005年にスクウェアエニックスのTOB(株式公開買い付け)によって連結子会社となり、
翌年には完全子会社(スクウェアエニックスに買収された)となりました。
買収理由は、スクウェアエニックスの弱点だったアーケード事業への進出のためです。
かつてはアーケード市場を席巻したタイトーも、時代の流れには逆らえなかったようです。
一度や二度のヒットだけでは生き抜いていくことはできないというのは、
ゲーム業界とは何とも厳しいものだなと、改めて感じます。
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