セガは現存するアーケードゲーム会社としては最古参のメーカー。
コンシューマーゲーム事業にもハードメーカーとして参入するも、その道は常に厳しく険しいものでした。
セガの初めての家庭用ゲーム機は、1983年7月15日に発売したSG-1000(SC-3000)でした。
しかし、何とその同日に任天堂がファミリーコンピュータを発売。
当然ファミコンに敵うはずもなく、SG-1000はさっぱり普及せずに幕を下ろしました。
セガのコンシューマー事業は、何とも苦いスタートとなったのです。
その後も、セガ・マーク3やメガドライブなどのハードを発売して任天堂に対抗しましたが、
その牙城を崩すことはできませんでした。
更には、新たなるライバルソニーの出現により、セガはますます窮地に追い込まれました。
セガの命運を掛けて発売したドリームキャストもプレイステーション2には遠く及ばず、
これを最後に、セガはハード事業から撤退することを余儀なくされたのでした。
結局セガは、一度としてトップハードになることはできなかったのです。
当然ながら、ずっと負けハードの道を歩んできたセガのコンシューマー事業は大赤字続きで、
黒字だった年度はほとんどありませんでした。
反面、アーケード事業は順風満帆だったと言えるでしょう。
特に、UFOキャッチャーやプリント倶楽部(アトラスとの共同開発)の大ヒットは、
セガのアーケード事業を大きく成長させました。
この好調なアーケード事業が、不調のコンシューマー事業をカバーすることで、
何とか経営を続けているような状況だったのです。
ハード事業を撤退したセガは、以後サードパーティーとしてコンシューマー事業を続けていくことになります。
一部のセガファンからは、「セガのゲームが売れていなかったのはずっと負けハードだったからで、
これからは最強のサードメーカーになるぞ!」という声も聞かれましたが、
実際は全然そんなことはありませんでした。
ハードメーカーじゃなくなったことで魅力がなくなったのか、
それとも元々セガの実力とはこんなものだったのか、
どちらにせよ、サードパーティーになってからも、セガのコンシューマー事業は苦難続きだったのでした。
長らく続いた低迷により、セガは合併を余儀なくされました。
2004年にパチスロ・パチンコメーカーのサミーと経営統合し、
セガサミーホールディングスが設立されました。(実際にはサミーに買収されたカタチです)
ゲームメーカー同士の合併は珍しくありませんが、
パチスロメーカーとの合併というのはかなり稀有な事例です。
(サミーはゲーム事業も行っているので、広義にはゲームメーカー同士とも言えますが)
このあたりのちょっとずれた事象は、やっぱりセガっぽいなと感じます。
アーケードで人気を博し、
コンシューマーでもハードメーカーとしてそれなりの活躍をしていたセガですが、
現在の没落ぶりは見るに耐えません。
ゲーム業界で勝ち組となれるメーカーは極一部でしかないというのは、何とも辛い現実ですね。
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