プライスプロテクションとは、ソフトメーカー公認の値下げを意味します。
日本のゲーム市場には、返品制度が存在しないため、
メーカーは小売(もしくは問屋)にソフトを出荷した時点で売上げが確定します。
つまり、そのソフトが大ヒットして売り切れになろうが、ワゴンセールの捨て値で販売されようが、
さっぱり売れずに店頭で山積みになろうが、ソフトメーカーの利益には一切関係ないのです。
(もちろん、その後の入荷数には影響するでしょうが)
しかし、小売店の力が強いアメリカでは事情が違います。
アメリカでのソフト販売は、メーカーが小売店に委託販売をしてもらっているような立場なので、
出荷しただけでは売上げにはならず、 ユーザーにソフトを購入してもらって初めて売上げが確定するのです。
小売店が大量の在庫を抱えた場合、ソフトメーカー側に「値下げしないと返品する」と要求します。
たいていのソフトメーカーは「返品されるより値下げした方がまし」と考えるため、 値下げを受け入れます。
この値下げを、アメリカの小売店全てを対象に行うことをプライスプロテクションと呼ぶのです。
もちろん、値下げした分の差額はソフトメーカーが保障することになるので、
場合によっては保障がとんでもない額になることもあります。
それに比べると、日本のゲームメーカーはぬるま湯に浸かっているようなものだと言えます。
このメーカー至上主義を改善していかない限り、ゲーム販売店の更なる減少は避けられないでしょう。
日本でも、プライスプロテクション制度を設ける必要があるのでは?
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