プレイステーションネットワーク個人情報流出事件とは、
2011年4月に、ソニーが運営するプレイステーションネットワーク (以下PSN)が不正アクセスされ、
大規模な個人情報流出を引き起こした事件のことです。
PSNとは、PSPとPS3(後にはVitaも)に提供されるオンラインサービスです。
流出数はPSN利用者全員のおよそ7700万人にも上り、個人情報の流出としては史上最悪の件数となりました。
その他にも、同じくソニーが運営するQriocityや、
子会社であるSony Online Entertainmentにおいて、2460万件もの個人情報が流出し、
ソニー全体では、合計1億件以上もの個人情報が流出するという前代未聞の不祥事となったのです。
この流出の原因は、アノニマス(Anonymous)によるものと言われています。
アノニマスは、インターネット上で政治的な意図をもって(あるいは愉快犯的に)ハッカー活動をする集団。
"知識は自由"という主張を掲げ、ネット上の言論の自由を守るために戦っているという名目です。
実際は明確な組織が形成されているわけではなく、誰でも自称できるような存在なのです。
(一種の2ちゃんねらーのようなもの)
Anonymousは、"匿名"や"名無し"といった意味で、
個人を特定できないインターネット掲示板などから発生した集団であることから、こう呼ばれています。
ソニーがPS3のセキュリティを破ったハッカーを米連邦地裁に提訴したことなどがアノニマスの怒りを買い、
PSNに対するサイバー攻撃に繋がったとされています。(諸説あり)
このサイバー攻撃により、PSNは一時サービスを停止、約一ヶ月間もの間利用不可となったのです。
ソニーはサーバーの脆弱性に対処していなかったことが不正アクセスの原因であるとの見解を示しました。
その後、ユーザーへのお詫びとして、PSPとPS3の一部のゲームを無償ダウンロード提供すると発表しました。
しかし、これはPSNが長期間利用できなかったことへのお詫びであり、
個人情報流出に関しては未だ一切謝罪をしていません。
(「不正アクセスはあったが、個人情報が流出したかどうかはわからない」というのがソニーの主張)
しかもこの無料ゲーム配信期間はわずか一ヶ月しかなく、とても誠意を持った謝罪とは思えません。
サーバーの脆弱性を見逃した技術力のなさ、
事件発覚後の対応の拙さ、
ユーザーへの保障の悪さ、
といった、ソニーの組織としての問題が浮き彫りになった事件と言えるでしょう。
ただし、今のところ個人情報流出による、ユーザーの大きな被害はない模様で、
そこは不幸中の幸いと言えるでしょうか。
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