ドラゴンクエスト9 星空の守り人は2009年7月11日にスクウェアエニックスが発売したニンテンドーDSソフト。
ドラゴンクエストシリーズの9作目です。
ナンバリングタイトルとしては、シリーズで初めて携帯機での発売となりました。
シナリオ&ゲームデザインは堀井雄二氏、
キャラクターデザインは鳥山明氏、
音楽はすぎやまこういち氏と、
シリーズを代表する御三家は本作でも健在です。
当初発表された映像では、戦闘シーンがアクション要素の強いものでしたが、
後に従来のコマンドバトル方式に変更されました。
(しかし今にして思えば、当初の戦闘システムは、
ドラゴンクエスト10と同じく、 リアルタイムコマンド選択式だったのではないでしょうか)
シリーズで初めて、複数人で一緒に遊べるマルチプレイシステムに対応、
携帯ゲーム機という特性を上手く利用した仕組みと言えるでしょう。
また、毎週ネットワークを通じてクエストを配信し、次々に新たな冒険を楽しめたり、
アイテム販売のラインアップが日によって替わるWi-Fiショッピングなど、
従来のシリーズにはなかった新しい試みがいくつもあります。
その中でも、すれちがい通信は爆発的なヒットを記録しました。
ドラゴンクエスト9では、DSのすれちがい通信機能を利用し、宝の地図を交換できるという仕組みがあります。
宝の地図とは、特別なダンジョンのありかを示した地図のこと。
宝の地図には膨大な種類があり、その数は約40万通りにも上ります。
宝の地図は、ゲームのクリアには直接関係がありませんが、
特殊なアイテムを入手できたり、宝の地図でしか出会えないモンスターも存在しているなど、
本作を楽しむうえでは欠かせない要素になっています。
その中で、圧倒的な人気を誇った宝の地図があります。
それが、通称まさゆきの地図(正確には"見えざる魔神の地図Lv87")と呼ばれるもので、
発見者のまさゆき氏にちなんでこう呼ばれるようになりました。
この地図(の地下15階)は、経験値がものすごく高いメタルキングしか出現しないという、超レアなものです。
この地図を求めて、すれちがい通信を行うプレイヤーが急増し、
正に社会現象と言える程の爆発的ヒットとなったのです。
ヨドバシAkibaには、すれちがい通信専用のスペース"ルイーダの酒場"
(ゲーム内に登場する冒険者が集まる施設の名前)が設置され、
すれちがい通信の盛況ぶりに拍車をかけました。
本作でのすれちがい通信は、累計で1億回以上を記録しており、
"ワイヤレス通信を通じて1億1757万7073人を超えたゲームソフト"
としてギネスブックに認定されています。
3DSのすれちがい通信が、DSに比べて大幅に強化されたのは、
ドラゴンクエスト9のすれちがい通信の大成功に影響されてのことです。
これだけ爆発的なヒットとなったドラゴンクエスト9のすれちがい通信ですが、
実は元々、すれちがい通信で宝の地図を交換するシステムはなかったらしいです。
ある程度ゲームが完成した段階になってから、
堀井氏が「すれちがい通信で、宝の地図を交換したい」と提案したことから、
急遽、宝の地図の交換が実装されたということです。
宝の地図の交換がなければ、ドラゴンクエスト9はここまでの大ヒットにはならなかったでしょう。
堀井氏の先見の明には、感服するばかりです。
すれちがい通信の大ヒットと相まって、
ドラゴンクエスト9は、累計で415万本を売上げ、シリーズ最高の販売本数となったのです。
発売から23年が経った9作目で、シリーズ最高売上げを記録したというのはすごいことです。
世界広しといえど、こんなソフトは、おそらくドラゴンクエストだけではないでしょうか?
ハードが任天堂だろうとソニーだろうと、
据え置き機だろうと携帯機だろうと、
画面が2Dだろうと3Dだろうと、
グラフィックが前作(8)よりも劣っていようと、
そういったことには全く影響されないというのも、
ドラゴンクエストの変わらぬ人気の高さを証明しているのではないでしょうか?
最新作ドラゴンクエスト10は、シリーズ初のオンラインゲームとなりました。
しかし、オンラインになっても、今まで(オフライン)と変わらぬ人気作となることでしょう。
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