メガドライブは、セガが1988年10月29日に発売した据え置き型ゲーム機。
価格は21000円。(何とも中途半端な価格です)
1993年4月23日に12800円に値下げしました。
これまでのセガハードは、ずっとセガだけでソフトを提供していましたが、
メガドライブは初めてサードパーティ制を導入し、市場の拡大を狙ったのです。
セガは、自分達が任天堂に負け続けている理由は、後発による不利な状況にあると推測していました。
先に大きな市場を築かれてしまえば、後発ハードが逆転することは非常に難しいというのは、
ゲーム業界の定説であります。
そこで、セガは任天堂に先んじてメガドライブを発売するに至ったのです。
当時はファミコンの性能もだいぶ落ち目になっていた時期でした。
セガはメガドライブが16ビットであることを大々的にアピール
(本体にも大きく16BITという文字が印字されている程です)することで、
ファミコンの時代遅れ感=メガドライブの次世代感を印象付けようとしたのです。
ビット数はCPUが一度に処理できる情報量を表しています。
数字が大きい程ゲーム機としての性能が高いと言えます。(もちろんビット数だけで決まるわけではありませんが)
ちなみにファミコンやPCエンジンが8ビット、 セガサターンやプレイステーションが32ビットです。
これに対し、任天堂は「任天堂も16ビットの新型ファミコンを発売する」と発表しました。
これは単なる任天堂の牽制であったと言われています。
実際、スーパーファミコンが発売されたのはこの2年後のことです。
メガドライブがいかに魅力的であっても、 圧倒的な覇者であるファミコンが次世代機を出すというのなら、
ユーザーは次世代ファミコンを待つ可能性が高いわけです。
任天堂もそう考えての、ハッタリ気味の発表を行ったのです。
その任天堂の戦略により、メガドライブはスーパーファミコンには遠く及びませんでした。
ただし、これは日本市場においての話であり、
アメリカでのメガドライブ(GENESIS)はかなり好調で、
任天堂のスーパーファミコンに匹敵する売上げを記録しています。
セガにとっては最も成功したハードと言えるでしょう。
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