ゲームポケコンとは、1985年にエポック社から12000円で発売された携帯ゲーム機で、
正式名称はゲームポケットコンピュータ。
携帯ゲーム機としては初のソフト入れ替え式を採用していました。
任天堂がゲームボーイを発売するのは1989年ですから、
それより4年も先行しているというのは驚きです。
本体サイズが非常に大きく、縦と厚みはゲームボーイとほぼ同等ですが、横幅は約2.5倍!
ポケットという名称でありながら、とてもポケットに入る大きさではありません。
(これはソニー社員のポケットでも無理でしょう)
本体サイズが大きい割に画面が非常に小さく、解像度はなんと75×64!
画面も当然カラーではなく、モノクロ二階調でした。
(ちなみに、ゲームボーイの解像度は160×144で、モノクロ四階調です)
これでも当時の技術としては頑張っていたのでしょうけど、
ゲーム機の性能としては非常に低いと言わざるを得ません。
ただ、ボタンが4つ(スタート・セレクトを除く)備わっており、
その点では、後に発売されるゲームボーイよりも先んじていたと言えるかもしれません。
ボリュームはONかOFFしか選べません。
なんとも漢らしい仕様です。
バッテリー持続時間は単三電池4本で30時間と、なかなかのものでした。
ただ、重さが500g弱もあるため、長時間遊ぶのには適していないと思いますが…。
発売されたタイトルはわずか5本(本体内蔵ソフトが2本あるので計7本)に終わりました。
当然売上げは振るわず、あっという間に市場から姿を消してしまいました。
現在のエポック社は、 他社とライセンスを結んでアナログゲームを発売したり、
ソーシャルゲームを開発するなどに留まっており、 家庭用ゲーム事業からは事実上撤退している状態です。
携帯ゲーム市場の有望さに早くから気付いていたという点は評価できますが、
(まあ任天堂は既にゲーム&ウォッチを大ヒットさせていましたけど)
やはりエポック社はゲーム業界を制する器ではなかったということでしょう。
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