この番外編では、テーマパーク以外の部分についても考えていきたいと思います。
ディズニーランドは世界的に人気が高いテーマパークですが、
実は2013年現在、世界でたった5箇所しかない希少なテーマパークでもあります。
これだけ数が少なければ、当然遠方からやってくる人も多くなりますので、宿泊施設が必要になります。
東京ディズニーランドには、近隣に4つのホテルがありますが、
これらを運営しているのは、株式会社ミリアルリゾートホテルズという、
オリエンタルランド（東京ディズニーランドの運営会社）の連結子会社です。
つまり、ディズニーランドは単なるテーマパークとしての売上げだけでなく、
ホテル運営も含めた事業展開を行っているのです。
もし、ニンテンドーランドが実現されるならば、こういったホテル運営も合わせて考えるべきかもしれません。
まあ、任天堂は1960～70年代にホテル経営で失敗して倒産寸前に追い込まれたこともありますので、
できれば避けたい事業だとは思いますけど…。
ちなみに、東京ディズニーランドホテル（4つあるホテルの一つ）の建設費は約440億円です。
東京ディズニーランド＆東京ディズニーシーの客を4つのホテルでまかなっていることからすると、
ディズニーランドだけならば、だいたいホテル二つ分と考えられます。
例によって、ニンテンドーランドが東京ディズニーランドの半分の規模と推定すると、
東京ディズニーランドホテルと同規模のホテル（440億円）一つで対応できそうです。
この金額ならば、予算的には、それ程気にしなくても大丈夫でしょうか。
ただ、実際にホテル事業にまで手を出す意味があるかと言うと、少々疑問です。
ミリアルリゾートホテルズの年間売上高は約450億円で、営業利益は80～120億円程度です。
ニンテンドーランドホテルは、この4分の1程度の規模を想定していますので、
売上高は100億円ちょっとで、利益は20～30億円程度にしかなりません。
この程度の売上げ・利益だとすると、わざわざリスクを負ってまでホテル運営に手を出す必要はなさそうです。
仮に、ニンテンドーランドが好評となり、二つ目、三つ目のニンテンドーランドの建設ができそうならば、
その際は、もっと大規模なニンテンドーランドを建設して、ホテル事業について考えてみても良いのかもしれません。
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