日本のゲーム市場は、世界的に特殊であると言われています。
いわゆるアニメ風のグラフィックが好まれており、
アメリカをはじめとした諸外国と違い、リアルタッチの作品は人気がありません。
それ故に、日本市場はガラパゴスだと揶揄されています。
ガラパゴスとは、外界から隔離され独自進化を遂げた状況を指す言葉。
独自の進化を遂げたものは、一般的な進化を遂げたものに淘汰されてしまうと言われています。
南米エクアドル沖に浮かぶガラパゴス群島から名付けられました。
特に、日本の携帯電話市場を揶揄する意味で多く使われています。
日本の携帯電話市場は、独自の技術やサービスによって進化してきており、
それ故に、世界進出をする妨げになっていたのです。
それどころか、世界的に広く進化を遂げてきた海外企業に太刀打ちできず、
日本国内の市場まで失ってしまいそうな危機的状況なのです。
このガラパゴス化現象が、日本のゲーム市場でも起こっていると言われています。
ただ、日本のゲーム市場は、携帯電話市場とはやや状況が違うと言えます。
携帯電話市場は、Apple社(iPhone)などの海外企業に大きく市場を奪われています。
しかし、ゲーム業界は日本のゲームメーカーの海外展開があまり上手くいっていないだけで、
海外産のゲームに日本市場のシェアはほとんど奪われていません。
世界的にはそれなりの市場を築いているXbox360も、日本では全然普及していませんし、
世界累計1000万本以上の売上げを誇る"Call of Duty"や"Grand Theft Auto"も、
日本ではせいぜい30万本程度しか売れていません。
日本市場は、そのほとんどが日本メーカーのソフト(ハード)で占められているのです。
少なくとも、日本市場だけは日本のメーカーが独占できているという状況は、
日本のゲーム会社にとって唯一の救いかもしれません。
そういう意味では、日本の市場は一般的なガラパゴスとは違うものではないでしょうか?
(そもそも、日本でも海外でも成功している任天堂がいますから、 全然ガラパゴスではないとすら言えるかもしれません)
だからといって、日本のゲーム業界が安泰というわけではありません。
日本のゲーム市場はどんどん縮小してきており、海外展開なくしての未来はありません。
今後は、もっと世界市場を見据えたゲーム開発を行っていかなければならないでしょう。
余談ですが、筆者が思うには、アメリカも同じぐらいガラパゴスではないでしょうか?
アメリカンフットボールやピックアップトラックなどはアメリカ以外では人気がありませんよね。
ただ、アメリカは市場規模が巨大なため、そのガラパゴスでもやっていける…、
もっと言えば、他国がその巨大な市場に合わせた展開をするようになるため、
結果的に主流になってしまっているのではないでしょうか?
アメリカで人気のものが、本当に世界的に人気があるのかは怪しいものです。
ゲーム関連クイズ ゲームに関するクイズコーナーを作りました。お気軽に挑戦してみて下さい。
姉妹サイトゲーム業界タブロイド サイト免責事項
Copyright (C) 2012 ゲーム業界.com All Rights Reserved.