モンスターハンターポータブル2ndは、2007年2月22日にカプコンが発売したPSP用アクションゲーム。
モンスターハンターシリーズとして、また、PSPソフトとして、初めてのミリオンヒットを記録しました。
プレイヤーはハンターとなり、片手剣・ランス・ボウガンなどの武器を用いてモンスターを討伐します。
モンスターを倒すことで素材を入手し、その素材を使って武器を強化、
そしてより強力な敵に挑むというのが主なゲームの流れです。
明確なゲームクリアという概念はなく、半永久的にゲームを遊ぶことができるのです。
元々、最初にモンスターハンターが発売されたハードはプレイステーション2でした。
モンスターハンターは、 ドリームキャストで発売されたファンタシースターオンライン(セガ)のシステムの影響が色濃く、
オンラインによる協力プレイを前提とした内容となっていました。
ところが、プレイステーション2をネットワークに接続するには、
周辺機器であるBBユニット、もしくは専用のネットワークアダプタが必要でした。
BBユニットはほとんど普及していなかったうえに、
モンスターハンターのネットワークプレイには月額費用が必要だったこともあり、
実際にプレイステーション2でモンスターハンターのネットワークプレイを楽しんでいたユーザーは極わずかでした。
モンスターハンターは一人でも楽しむことはできますが、やはり醍醐味は協力プレイです。
その協力プレイがし難かったプレイステーション2版の売上げはそれ程振るわず、約30万本に留まりました。
しかし、モンスターハンターはPSPで発売されたことで大きく躍進することになります。
PSPには、アドホック通信と呼ばれる、近くのプレイヤーと無線通信できる機能が備わっています。
このアドホック通信を使えば、ネットワーク接続の設定や月額費用などは必要なく、
誰でも簡単にモンスターハンターの協力プレイが楽しめるのです。
このアドホック通信を用いた協力プレイの楽しさが広まり、
PSPでの2作目となるモンスターハンターポータブル2ndは、
シリーズ初のミリオンタイトル(累計約170万本)となったのです。
モンスターハンターのヒットにより、低迷していたPSP市場が活気を取り戻しました。
日本でのPSPの累計販売台数は1800万台以上であり、これはDSの約3300万台には遠く及ばないものの、
かなり大きな市場を形成できたと言えるでしょう。
ソニーにとっては、正に救世主と呼べる存在です。
しかし、そこそこのハード売上げの割りに、ミリオンヒットとなったのはわずか4タイトルしかなく、
それも全てモンスターハンターシリーズだというのは、何とも寂しい限りです。
一部では、PSPはモンスターハンター専用機と揶揄されている程です。
そんなモンスターハンターですが、最新作モンスターハンター3Gはハードを3DSに移籍することとなりました。
また、2012年春には同じく3DSでモンスターハンター4が、
2011年12月8日には、WiiUのロンチタイトルとしてモンスターハンター3G HD ver.が予定されているなど、
モンスターハンターの主戦場は完全に任天堂ハードに移ってしまったようです。
頼みの綱だったモンスターハンターを奪われたことで、PSPの後継機Vitaは大苦戦中です。
モンスターハンターを得られない限り、Vitaの躍進はあり得ないでしょうね。
ところで、日本では大人気のモンスターハンターですが、実は海外での人気は高くありません。
そのため、海外では日本のようにPSP市場が盛り上がるといった現象はなく、
依然として低迷が続いているのです。
この日本でのみ人気で、海外では今一つという状況は、ドラゴンクエストと似ているかもしれません。
ただ、近年はモンスターハンターもドラゴンクエストも、海外では任天堂が販売を担当しており、
任天堂のブランド力や宣伝力を活かした展開を行うことで、
少しずつ海外でも人気が高まってきているようです。
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