現在のゲームハードには、Wii・3DS(任天堂)、プレイステーション3・Vita(ソニー)、
Xbox360(マイクロソフト)などがあります。
これらのハードでは、自分の分身となるアバターを作成して、
ネットワーク上でサービスを受けたり、ゲーム内で操作することが可能になっています。
アバターとは、自分の分身となるキャラクターのことで、
あらかじめ用意された複数のパーツを組み合わせて、キャラクターを作成するというものです。
このアバターは、メーカー各社によってテイストが大きくちがっているところが興味深いです。
それぞれのアバターを見比べてみましょう。
※このページで使用しているゲーム画像は、著作権法の定める引用の範囲であると考えています。
詳しくは、免責事項をご覧下さい。
・任天堂
(C)Nintendo
Miiという名称のアバターです。
非常にコミカルなデザインであり、かなり記号的な表現がされています。
個々のパーツもさほど種類は多くないため、実際の人間をリアルに表現することはほぼ不可能でしょう。
しかし、こういったアバターは、モデルの特徴を活かした(ややデフォルメした)表現の方が、
ユニークな仕上がりになると思います。
また、パーツが少ないということは、逆に誰でも簡単に作成できるというメリットでもあります。
ハード性能をあまり重視していない、任天堂ならではの表現だと言えるでしょう。
ちなみに、このパーツを組み合わせて人物を作るというアイデアは、
宮本茂氏がファミコンディスクシステムで試作した似顔絵ソフトが起源となっています。
ですが、当時は似顔絵を作って何をするのかというアイデアがまとまらずに、お蔵入りになっていました。
また、2000年2月23日に64DD用ソフトとして同様のシステムを用いた
マリオアーティスト タレントスタジオが配布されましたが、
64DD自体がさっぱり普及していなかったため、とても成功したとは言いづらいものでした。
Miiは、そんな宮本氏の長年の悲願が成就したものなのです。
・ソニー
(C)Sony Computer Entertainment
プレイステーションHome内で使用できるアバター。
細かなパーツまで設定できるため、かなりリアルなアバターの作成も可能となっています。
ただし、リアルにするにはそれなりにデザインセンスも必要なため、
絵心に乏しい人には、なかなか思い通りの表現ができないかもしれません。
こういったリアル志向は、グラフィック性能を重視しているプレイステーションならではだと思います。
世界最大のゲーム市場規模を誇るアメリカでは、こういったリアル風のキャラクターが好まれていますので、
ソニーのこの方針は効果的だと思います。
・マイクロソフト
(C)Microsoft
コミカルなデザインですが、Miiよりはリアル寄りと言えるでしょう。
ただ、どっちつかずの中途半端感は否めません。
また、デザインがかなり海外向けの印象を受けます(アメリカの会社なんだから当然かもしれませんが)ので、
日本人風のデザインにするのは難しいかもしれません。
ハード性能は高いながらも、カジュアルユーザー層へのアピールもしたいという、
マイクロソフトらしい表現ですね。
こういった具合に、ハードメーカー各社によって表現の方向性が違うというのは面白いものです。
せっかくハードメーカーが複数あるのですから、全社が同じ方向を向かず、
それぞれが違った魅力をアピールしている現状は、非常に良いと思いますね。
ゲーム関連クイズ ゲームに関するクイズコーナーを作りました。お気軽に挑戦してみて下さい。
姉妹サイトゲーム業界タブロイド サイト免責事項
Copyright (C) 2012 ゲーム業界.com All Rights Reserved.