コーエーテクモホールディングスは、
2010年4月1日に、株式会社コーエーがテクモ株式会社を吸収合併して発足した会社。
2008年8月29日に、スクウェアエニックスがテクモを子会社化する計画が発表されました。
しかし、テクモは「有能な人材及び安定した開発環境の確保、ブランドの維持発展の面でよりよい選択の可能性がある」ということから、
スクウェアエニックスの提案を受け入れませんでした。
テクモはスクウェアエニックスの提案とほぼ同時期に、コーエーからも経営統合の提案を受けていました。
コーエーは、日本では無双シリーズでそれなりの地位を築いているメーカーですが、
海外ではパッとしない存在です。
反面、テクモは日本では今一つな印象ですが、DEAD OR ALIVE シリーズや、
NINJA GAIDENシリーズは海外で100万本以上を売上げている人気シリーズです。
日本のゲームメーカーにおいて、日本ではダメだけど海外では好調というのは、
非常に稀有な存在であると言えます。
コーエーとテクモの合併は、そういった弱点を補い合うという意味合いがあったのでしょう。
両社の創業者同士で付き合いがあったことも影響しているようです。
しかし、板垣伴信氏がテクモを退社したことで、同社の海外戦略に陰りが見えます。
板垣氏は、テクモの社内チーム"Team NINJA"の統括部長としてゲーム開発に携わり、
DEAD OR ALIVEやNINJA GAIDENをヒット作に導きました。
しかし、報酬をめぐってテクモ上層部と確執が生じ、2008年にテクモを退社。
更に、板垣氏の後を追って複数の主力開発者がテクモから退社しました。
つまり、現在のTeam NINJAには主力開発者がほとんどいない状態なのです。
その結果、最新作NINJA GAIDEN3の評判は悪く、売上げも振るわずに終わりました。
海外で一定の市場を築いていたテクモですが、その強みは失われてしまったのかもしれません。
せっかくの合併もあまり意味はなかったのではないでしょうか。
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