ゲーム業界.com

プレイステーション

プレイステーションは1994年12月3日にソニー(SCE)が発売した据え置き型ゲーム機。
価格は39800円。

<値下げ推移>
1995年7月21日  29800円
1996年3月28日  24800円
1996年6月22日  19800円
1997年11月13日 18000円
1998年12月1日  15000円

プレイステーションは、元々ソニーが任天堂のスーパーファミコン用に開発した周辺機器でした。
ところがこの両社の提携は破談しました。
その後、ソニーは自らがハードメーカーとなり、ゲーム市場に参入するようになったのです。

 

ゲーム業界3Dの時代

従来までのゲーム機では、ハード性能の関係で3Dによる表現は困難でした。
メガドライブのバーチャレーシングや、
スーパーファミコンのスターフォックスなど、一部のソフトは3Dを実現していましたが)
しかし、プレイステーションは3Dグラフィックスに特化したハードであり、
3Dゲームの開発が容易になったのです。
3Dで奥行きが表現できるようになったことで、ゲーム性は大きく進化します。
プレイステーションは、正に次世代ゲーム機の登場を感じさせるものだったのです。
(まあプレイステーションより前に発売された3DOセガサターンにも、3Dゲームはたくさんあるのですが)

ソフトもCD-ROMを採用したことで、大容量のゲームが可能になりました。
しかし、ゲーム機にCD-ROMを初めて採用したのはPCエンジンCD-ROM2であり、
プレイステーションが最初というわけではありません。
ちなみに、プレイステーションのCD-ROMは記録面が黒色になっており、
一般的な音楽CDと区別しやすいように工夫されているのです。

初期のコントローラは振動機能やアナログスティックは搭載されていませんでしたが、
後期バージョンからは標準搭載されるようになりました。
(これらの機能は、ニンテンドウ64コントローラの模倣であることは明白です)

後継機であるプレイステーション3はかなりマニア向けソフトに偏重している印象ですが、
初代プレイステーションは、ライトユーザー向けソフトが多く発売されました。
ゲーム業界では、コアユーザーよりもライトユーザーの割合が圧倒的に多いため、
ライトユーザーの獲得なくしてトップハードにはなり得ません。
ライバル機セガサターンはマニアよりのソフトが多く、
その点がプレイステーションに及ばなかった理由の一つなのでしょう。

 

CDによる流通革命

従来までのゲームソフトは、ロムカセットで提供されているものが主流でした。
しかし、ロムカセットは生産に時間がかかるため、在庫切れなどで再生産を行う場合には、
一ヶ月以上もかかる
ことも珍しくありませんでした。

その点、CDは構造上容易にプレスが可能なため、素早い生産ができるというメリットがあったのです。
店頭で品切れが起こっても、数日後にはお店に商品が提供できるということで、
小売店からも非常に好評でした。
プレイステーションがトップハードになった一因は、このCDによる生産効率の良さがあったからと言えるでしょう。

しかし、ゲームソフトにCDを採用したのはプレイステーションが初めてではありません。
3DOやセガサターンといったライバル機も同じくCDでしたし、
もっと遡れば、1988年に世界初のCDをメディアにしたPCエンジンCD-ROM2が発売されています。
ですから、CDのメリットはプレイステーション特有のものではないと思われるかもしれません。

ですが、ソニーはずっと昔から音楽CDを取り扱ってきた会社です。
それ故に、CD生産の設備や効率化、流通網が確立されていたのです。
これはライバル会社にはない強みでした。
CDのメリットを最大限に活かせたことが、プレイステーションの躍進に繋がったのです。

 

ファイナルファンタジーZの移籍

しかし何といっても、プレイステーションの勝利を決定付けたのは、 スクウェアのファイナルファンタジーZです。
プレイステーションは発売当初はあまり売上げが良くなく、 ライバルハードセガサターンにも及ばない状態でした。
(発売はほぼ同時期でありながら、100万台達成はセガサターンの方が早い)
それがファイナルファンタジーZの発売(正確には発表の時点)で、
流れは完全にプレイステーションに傾きました。
更に、ドラゴンクエストもプレイステーションへ移籍することが決まり、 ハード戦争は完全に決着がつきました。

任天堂も1996年6月23日にニンテンドウ64を発売したものの、
プレイステーションの圧倒的なソフト数の前には歯が立ちませんでした。
結果、プレイステーションはゲーム機戦争において、
任天堂を打ち負かした初めての存在となったのです。

任天堂の敗北


ゲーム業界コラム ゲーム業界提言 ゲームの歴史 ゲームランキング ゲーム用語辞典
3DSが立体に見える仕組み
PSは真の覇者だったのか?
PSは任天堂が発売する予定だった!?
任天堂が利権にまみれていない理由
歴代ゲーム機のサイズ比較
容量削減の創意工夫
容量削減の創意工夫 2
任天堂は何故赤字となったか? その1
任天堂は何故赤字となったか? その2
悲運のセガ
3月発売のソフトは糞!
日本ゲーム市場はガラパゴスか?
ゲームは何故発売を延期するのか?
ゲーム会社の短期決算に意味はない
ユーザー層の二極化
マジコン撲滅
ゲームソフトの中古販売問題
ゲームは二次ビジネスが困難
スーパーロボット大戦の二次ビジネス
マリオは何故ヒゲのオッサンなのか?
FPSは何故日本で売れないのか?
キャラゲーは何故ダメなのか?
右アナログスティックの是非
新規タイトルの重要性
廉価版ハードの重要性
ハードメーカーの自社ソフトの重要性
ハードメーカーのアバターの方向性
中小ゲームメーカーの戦略
ソフト開発費を抑えるための流用
ソフトのブランドを維持する方法
ゲーム業界の衰退理由 その1
ゲーム業界の衰退理由 その2
ゲーム業界の衰退理由 その3
ゲーム業界の衰退理由 その4
ゲーム業界の衰退理由 総括
ゲームメーカーの失敗例
メーカーの失敗例 開発費編
メーカーの失敗例 生産編
メーカーの失敗例 ブランド過信編
メーカーの失敗例 ハード選択編
メーカーの失敗例 発売しない編
ゲーム機の機能 有用編
ゲーム機の機能 無用編
ゲームハードの値下げ時期一覧
ゲームハードの値下げ ワースト3
携帯ゲーム機のカラー一覧
歴代ゲームソフト平均価格
ゲーム業界偉人10選
すれちがい通信しやすい場所
世界のゲーム市場規模
ゲームの歴史年表
Atari2600
テレビゲーム15
スペースインベーダー
パックマン
ウルティマ
GAME & WATCH
ドンキーコング
ウィザードリィ
カセットビジョン
倉庫番
ファミリーコンピュータ
SG-1000/SC-3000
ファミリーベーシック
ナッツ&ミルク
スーパーマリオブラザーズ
NES
セガ・マークV
ゲームポケコン
ファミコンディスクシステム
ゲーメスト
ドラゴンクエスト
ファミ通
PCエンジン
ファイナルファンタジー
ドラゴンクエストV
メガドライブ
PCエンジンCD-ROM2
テトリス
ゲームボーイ
ゲームギア
スーパーファミコン
PCエンジンGT
NEOGEO
ストリートファイターII
PCエンジンLT
ダービースタリオン
バーチャファイター
3DO
ときめきメモリアル
セガサターン
プレイステーション
PC-FX
バーチャルボーイ
サテラビュー
デジキューブ
ポケットモンスター赤/緑
ピピンアットマーク
ニンテンドウ64
デスクリムゾン
たまごっち
ビートマニア
株式会社ポケモン発足
ゲームボーイカラー
ネオジオポケット
ドリームキャスト
ワンダースワン
64DD
プレイステーション2
ファンタシースターオンライン
ゲームボーイアドバンス
ゲームキューブ
Xbox
岩田聡が任天堂社長に就任
スクウェアエニックス
PSX
空白の17分
セガサミーホールディングス
ニンテンドーDS
プレイステーションポータブル
ハドソンがコナミの子会社に
脳トレ
ゲームボーイミクロ
タイトーがスクエニ子会社に
バンダイナムコゲームス
Xbox360
プレイステーション3
Wii
モンスターハンターポータブル2nd
WiiFit
ドラゴンクエスト\
PSPgo
コーエーテクモゲームス
PSN個人情報流出
モンスターハンター3G&4 3DSへ
ニンテンドーダイレクト
ドラゴンクエストX
ゲーム販売本数集計方法
ファミコン
ゲームボーイ
スーパーファミコン
セガサターン
プレイステーション
ニンテンドウ64
ドリームキャスト
プレイステーション2
ゲームボーイアドバンス
ゲームキューブ
Xbox
ニンテンドーDS
プレイステーションポータブル
Xbox360
プレイステーション3
Wii
3DS
Vita




最も価格の高いゲーム機TOP10
最も開発費が高いゲームTOP10
世界ハード売上げTOP20
世界ソフト売上げTOP30
CERO
CESA
COMG!
アタリショック
裏技
クソゲー
コンシューマーゲーム
サードメーカー
初動率
生産出荷
タイレシオ
高橋名人
東京ゲームショウ
ハイディフィニション
パブリッシャー デベロッパー
プライスプロテクション
プリレンダリングムービー
マジコン
マルチプラットフォーム
ロイヤリティー
ローカライズ
ローンチタイトル
ワゴンセール

 

ゲーム関連クイズ ゲームに関するクイズコーナーを作りました。お気軽に挑戦してみて下さい。


姉妹サイトゲーム業界タブロイド   サイト免責事項

Copyright (C) 2012 ゲーム業界.com All Rights Reserved.