筆者の個人的な意見ですが、以前から「3月発売のソフトはクソゲーが多い」と感じていました。
(クソゲーとは、"糞ゲーム"の意味で、とてつもなく面白くないゲームを酷評する際に用いられる言葉です)
これは筆者の気のせいではなく、きちんとした理由があったようです。
以下のグラフは、2008年〜2010年の3年間に発売されたコンシューマゲームソフト全て
(DS・Wii・PSP・PS2・PS3・Xbox360)を対象として、月毎の発売ソフト数を集計したものです。
(2011年は3DSやVitaといった新ハードの発売や、東日本大震災による影響が大きいと判断し、除外しています)
やはり12月が最も多くソフトが発売されています。
一年で最もゲームが売れるのは年末ですから、多くのソフトメーカーがその時期に注力するのは当然でしょう。
逆に、1月・5月・8月発売のソフトが少ないのは、それぞれ正月・ゴールデンウィーク・お盆と、
流通が滞る時期であることから、メーカー側も避けているのだと思います。
では、3月発売のソフトが多いのはどういうことなのでしょう?
3月は特に商戦期というわけではありませんよね。
入学や進級祝いにゲームを買ってもらうという学生もいるかもしれませんが、
とても商戦期と呼べるほどのものではないでしょう。
学生は春休みがあるので、ゲームで遊べる時間が多いということはありますが、
社会人に春休みというのはまずありませんから、やはり商戦期と考えるには微妙な時期です。
ということは、3月に多くのソフトが発売されるのは他に理由があるのです。
その理由とは、会社の決算です。
日本の株式会社の多くは、4月から翌年3月までの1年間を1会計期間と定めています。
そのため、決算を少しでも良くしようと、3月に駆け込み的にソフトが発売されているのです。
つまり、ユーザーにとってのメリットが考慮されているわけではなく、
ソフトメーカー側の都合で、3月に多くのソフトが発売されているということです。
しかし、決算を優先して発売日を決定しているということは非常に問題です。
本来なら、後1〜2ヶ月程度は開発に時間がかかっていたであろうソフトを、
決算に間に合わせるために、突貫工事的に開発を終えて無理やり発売する、ということもあり得るのですから。
作りこみが甘いというだけならまだましな方で、
ほとんど未完成に近いものや、大量にバグを抱えたままで発売されるケースもあるのです。
特に、3月に多くのソフトを発売しようとしているメーカーには気を付けた方が良いでしょう。
それらのソフトは、クソゲーの確率がかなり高いと思われます。
別の記事で言及していますが、ゲーム会社の短期的な決算にはほとんど意味がないのですから、
3月に強行発売などせずに、しっかりとしたゲーム制作を行ってほしいものです。
当然ながら、順調に開発が進んだ結果、発売できる目処が立ったのが3月だったという場合もあるので、
(というか、そういう場合がほとんどだと思いたいですが)
3月発売のソフト全てが駄目だと言うつもりはありません。
ですが、もしあなたが3月発売のソフトの購入を考えているのならば、
是非ともしっかりと吟味した上でお買い求め下さい。
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