テレビゲーム15とは、1977年7月に任天堂が発売したゲーム機。
現在のゲーム機のように、ソフトを入れ替えて別のゲームを遊ぶといった仕組みではなく、
スイッチの切り替えで、本体自体に内蔵された15種類のゲームを選択して遊ぶものでした。
6種類のゲームが内蔵されたテレビゲーム6も同日に発売されており、
価格は6が9800円・15は15000円でした。
実は内部構造はどちらも同じで、テレビゲーム6にも15種のゲームが内蔵されていました。
しかし、回路に細工を施すことで、ゲームを9種遊べなくしているのです。
コスト的には6が売れても赤字なのですが、15が売れると利益は大きいです。
ゲーム数は2.5倍も差があるのに、価格は1.5倍程度。
この価格差ならば、客は絶対に15の方を欲しがると考えたのです。
任天堂の目論見は見事に当たり、6よりも15が多く売れました。
両機種は合計で100万台以上売れたと言われており、 当時の経営難だった任天堂を救ったのです。
意外に思えるかもしれませんが、実は任天堂は家庭用テレビゲーム業界では後発のメーカーで、
当時は既にエポック社がテレビテニス(2万円程度)を大ヒットさせていました。
後発の任天堂としては価格で勝負するしかなかったのです。
9800円版を餌に15000円版を売るという姑息な手段も、後発故の苦肉の策だったとも言えます。
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