PCエンジンLTは、1991年12月13日にNECから発売されたゲーム機。
ディスプレイが付属しているので携帯ゲーム機のように見えますが、
バッテリーは付属しておらず、ACアダプタが必要のため、紛れもなく据え置き型ゲーム機です。
ちなみにLTは"Laptop"の略称。
据え置きゲーム機でありながら、折りたたみが可能という面白い仕組みになっています。
上部にディスプレイ、下部にはコントロールキー＆ボタンと、ソフトスロットが備わっており、
ゲームボーイアドバンスSPに近い見た目となっています。
最大の特徴はなんといってもその価格。
驚きの99800円！！！
これは日本の家庭用ゲーム機としては史上最高価格です。※注
この高額の最大の理由は、4インチの液晶画面が付属していたことにあります。
また、PCエンジンGTでは別売りだったテレビチューナーを内蔵していたことも、価格に響いた要因でしょう。
PCエンジンLTはPCエンジンのバージョン違いであり、遊べるソフトはPCエンジンと同じです。
にも関わらず、これだけ高額では売れるはずもありません。
PCエンジンLTに限らず、PCエンジンシリーズは全体的に価格が高すぎますね。
しかし、売れなかった故に希少価値は非常に高く、
現在でもレトロゲームショップ等では高額で販売されています。
CD-ROM2に接続することも可能な点は、PCエンジンGTに勝っていると言えるでしょう。
ただ、PCエンジンLTをCD-ROM2に繋ぐ場合は、合計で159600円にもなりますが…。
独自の画面が付属した据え置き型ゲーム機という意味では、
Wiiの次世代機WiiUの元祖であると言える………かな？
※注
wikipediaによると、フェアチャイルド・チャンネルFというゲーム機が128000円という価格らしいですが、
アメリカでは169.95ドルと日本の値段とはあまりにもかけ離れているうえに、
日本ではほとんど普及していないため、 ここでは除外しています。
また、ゲーム＆カーナビHi-サターンは150000円という脅威の価格ですが、
これは明らかにカーナビ機能による値段の上乗せですから、ゲーム機として扱うべきではないと判断しました。
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