ストリートファイターIIはカプコンが1991年に発売したアーケードゲームで、
対戦格闘というゲームジャンルを確立させた存在です。
愛称はスト2。
スト2の功績は、何と言っても対戦というシステムを採用したことにあります。
従来のアーケードゲームは、プレイヤーの実力があれば、
ワンコインで長時間(場合によっては数時間も)のプレイが可能でした。
それ故に回転率が悪く、ゲームセンターとしては悩みの種でした。
(もちろん全てのゲームがこうだったわけではありませんが)
しかし、スト2には対戦というシステムがあるのです。
これはプレイヤー同士が操るキャラクターで戦うというもので、
対戦をするにはお互いがお金(たいていは一回100円)を支払わなければいけません。
そして、対戦で負けた方はゲームオーバー(100円が消費される)となるのです。
一回の対戦時間はせいぜい2〜3分、長くても5分程度です。
そのため、回転率が非常に良く、 ゲームセンターとしては非常にオイシイ仕組みだったのです。
スト2の爆発的なヒットによって、ゲームメーカー各社はこぞって格闘ゲームを開発するようになりました。
SNKは餓狼伝説(発売時期はスト2の直後なので、格闘ゲームブームに乗ったというわけでもなさそうですが)、
龍虎の拳、侍魂、ザ・キング・オブ・ファイターズなどで、アーケード業界を盛り上げました。
セガのバーチャファイター、ナムコの鉄拳といった3D格闘ゲームも登場し、
1990年代前半〜中頃までは、正に格闘ゲーム全盛期だったと言えるでしょう。
しかし、そのブームも次第に陰りが見え始めます。
シリーズを重ねるにつれ、コアなユーザーの意見を反映していった結果、
ゲームシステムはどんどん複雑化し、新規ユーザーが楽しむことは困難なものになってしまっていたのです。
スーパーファミコン時代には288万本もの売上げだったスト2ですが、
プレイステーション3&Xbox360で発売されたストリートファイター4は、合計で20万本程度の売上げにまで落ち込んでいます。
まあプレイステーション3もXbox360もトップハードではないというマイナス面はありますが、
全盛期の10分の1にも届かない売上げというのは、やはり大きく衰退していると言わざるを得ません。
この人気の低下はストリートファイターに限らず、格闘ゲーム全般に起こっていることなのです。
かつて人気のあったゲームが下火になるということは珍しくありませんが、
ゲームのジャンルそのものが衰退するというのは、何とも残念でなりません。
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