ダービースタリオンは1991年12月21日にアスキーから発売されたファミコンソフトで、愛称はダビスタ。
競馬シミュレーションゲームの草分け的存在です。
初代の正式名称は"ベスト競馬・ダービースタリオン"。
プレイヤーは、生産者・馬主・調教師を兼ねており、
馬の配合・調教・出走を繰り返しながら、全G1制覇を目指すという内容です。
ただ、実際には配合を繰り返して最強の馬を生産することが真の目的と言えるでしょう。
プレイヤーは馬を育てることしか行えず、
ファミリージョッキー(ナムコ)のように"馬を操作してレースする"ということはできません。
あくまでも、信長の野望(コーエー)のような、数字によるオートマチックなシステムなのです。
開発者は元アスキー社員の薗部博之氏。
アスキー退社後、一人でダービースタリオンの開発をスタート、ほぼ全てを薗部氏一人で完成させました。
そのため、ファミコンソフトでありながら開発に3年以上かかったという異例のタイトルです。
(一般的なファミコンソフトの開発期間は数ヶ月)
また、薗部氏は、競走馬"スタープログラマー"と"バランスオブゲーム"の馬主でもあります。
本作は、発売直後から瞬く間に店頭から姿を消しました。
ただ、これは人気があったというわけではなく、出荷数が極端に少なかった事が影響しています。
当時は既にスーパーファミコンが発売していたこと、
また、ファミコンのメインユーザーであった子供には馴染みの薄い題材であったことから、
おそらく人気がでないだろうと思われていたのです。
幸いなことに、購入者からの評判は非常に高く、口コミで面白さが広まります。
再販と1992年8月に発売された全国版(内容がバージョンアップ)によって、
ダービースタリオンは一躍大ヒットソフトになったのです。
その後は更に人気が高まり、
スーパーファミコンで発売された"ダービースタリオン3"はついに100万本を売上げました。
同じくスーパーファミコンの"ダービースタリオン96"、
プレイステーションで発売された"ダービースタリオン"、"ダービースタリオン99"もミリオンヒットを記録し、
ダービースタリオンはゲーム業界を代表するタイトルとなりました。
その人気ぶりから、多くの競馬雑誌でダービースタリオンの掲載ページが設けられ、
更には、ダービースタリオンの専門誌"ダビスタマガジン" が創刊されるまでに至りました。
元々は薗部氏が(ほぼ)一人で作り上げたゲームがこれほどの大ブームを巻き起こしたというのは、
何とも感慨深いものです。
ゲーム関連クイズ ゲームに関するクイズコーナーを作りました。お気軽に挑戦してみて下さい。
姉妹サイトゲーム業界タブロイド サイト免責事項
Copyright (C) 2012 ゲーム業界.com All Rights Reserved.