ゲームを販売するにあたって、宣伝活動は非常に重要です。
いくら面白いゲームを作ったとしても、 そのゲームを大勢の人に知ってもらえなければ売れるはずがありません。
しかし、日本のゲームメーカーは宣伝を軽視しすぎに思えます。
宣伝と言えば、真っ先に思い浮かぶのがテレビCMでしょう。
一般的なゲームソフト(小規模ソフトを除く)の宣伝費の70%はテレビCMに充てられているらしいです。
しかし、宣伝費の70%も使っているにしては、ゲームソフトのテレビCMはそれほど多くは感じないです。
特に、中小メーカーのゲームCMが流れることはほとんどありません。
だとすると、宣伝費自体が全然少ないということなのかもしれません。
近年は、ネットの普及やtwitter・Facebookなど様々な情報伝達ツールが生まれています。
ゲームマニアになら、これらのツールによる宣伝は有効だと思いますが、
一般人に対するアピールとしては、まだまだテレビCMに代わるまでにはなっていないのは難しいところです。
また、公式webサイトによる宣伝も問題がありそうです。
ゲームソフトの公式サイトは、無駄にflashを多様しているものが多く、
表示までかなり待たされる場合もあります。
これではせっかく情報を閲覧しにきてくれたユーザーも呆れて帰ってしまいます。
また、3DSのソフトなのに3DSのブラウザからは閲覧できないようなサイトもあり、
メーカー側の宣伝に対する意識の低さが垣間見えます。
雑誌媒体による宣伝も疑問です。
ゲームが一般の雑誌で紹介されることはまずありません。
(よっぽどのビッグタイトルならば、多少の紹介記事が掲載されることはありますが)
現在発行されているゲーム雑誌は、そのほぼ全てがマニアに向けた内容ですから、
一般人が手にとって読むことはほとんどありません。
つまり、雑誌という媒体はゲーム業界の拡大に全くと言っていいほど貢献していないのです。
アメリカのアクティビジョン社の"Call of Duty: Modern Warfare 2"は、
世界累計で1000万本以上を販売している大ヒットタイトルです。
このゲームは、開発費が5000万ドル(42億円)に対し、
宣伝費に2億ドル(約168億円)も使っているという話です。
実に開発費の4倍もの額を宣伝に使っているのです。
Call of Dutyはアメリカでは圧倒的な人気や知名度を誇っているタイトルですが、
その有名作でもこれだけ莫大な費用を掛けて宣伝を行っているのです。
どれだけ知名度や人気があろうとも、絶対に宣伝は疎かにしてはいけないということです。
まあCall of Dutyは圧倒的な人気があるからこそ、これだけ膨大な費用がかけられるわけで、
完全新規作や中小メーカーの作品がここまでやることは不可能でしょう。
しかし、それぐらいの気概を持って宣伝は行わなければいけないのではないでしょうか?
近年はゲーム開発費が高騰してきており、メーカーの金銭的余裕はどんどんなくなってきていますが、
それでも宣伝費を削るべきではないでしょう。
ゲーム会社には、今一度宣伝の重要性を考えていただきたいものです。
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