ポケットモンスター赤/緑は、1996年2月27日に任天堂が発売したゲームボーイ用ソフト。
価格は3900円。
赤と緑の2つのバージョンが同時に発売されました。
開発者はゲームフリークの田尻智氏。
当初は任天堂のソフトとして発売されていたポケットモンスターですが、
2002年以降の作品は、株式会社ポケモンが発売しています。
(関連リンク:株式会社ポケモン )
ジャンルはRPGですが、ドラゴンクエストのように、"魔王を倒して世界を救う"といった内容ではなく、
"冒険を進めて様々なモンスターを集める"ということが主目的のゲームです。
本作の主人公名はサトシで、ライバルのキャラ名はシゲルとなっています。
サトシとシゲルの名前の由来は、本作の作者である田尻智と、任天堂の宮本茂からきています。
田尻氏は宮本氏を尊敬しており、シゲルはサトシの常に先を行く存在であるということから、
2人の名が付けられたのです。
初回出荷本数は、赤と緑を合わせて約23万本と、非常に静かなスタートでした。
しかし、発売直後から品切れになるお店が続出。
出荷しても出荷してもすぐに売り切れるという状況が、長期にわたって続いたのです。
大ヒットした要因の一つが、通信ケーブルの存在です。
本作に登場するモンスターは全部で151種類。
ただし、"赤にしか登場しないモンスター"と"緑にしか登場しないモンスター"が存在するため、
どちらかのソフト単体では、全てのモンスターを入手することはできません。
ゲームボーイには通信ケーブル用ソケットがあり、ケーブルを接続することで、
友達のポケモンと対戦したり、交換することが可能になるのです。
こういったコミュニケーションの広まりによって、
ポケットモンスターの人気が加速度的に広まって行くことになったのです。
ゲームボーイは、安価で販売するために極端にコストを削減していましたが、
この通信ケーブル用ソケットは、コストがわずか数十円だったので採用したようです。
(明確な利用目的があったわけではなかったと言われています)
1997年4月1日にはアニメ化もされ、人気が更に大爆発することに。
本作の最終的な売上げは、2色合算で800万本以上!
合算とはいえ、これは日本のゲーム市場において、
スーパーマリオブラザーズ(681万本)をも超える史上最大の売上げなのです。
また、本作の別バージョンとして、
1996年10月15日に"ポケットモンスター 青"が、
1998年9月12日に"ポケットモンスター ピカチュウ"が発売されており、これらも高い人気を博しています。
ちなみに、以下はゲームボーイの年別ソフト発売数の推移です。
年 | タイトル数 | 備考 |
1989 | 25 | ゲームボーイ 発売 |
1990 | 118 | |
1991 | 111 | |
1992 | 115 | |
1993 | 80 | |
1994 | 93 | |
1995 | 58 | |
1996 | 38 | ポケモン赤/緑 発売 |
1997 | 53 | |
1998 | 98 | ゲームボーイカラー 発売 |
1999 | 146 | |
2000 | 175 | |
2001 | 112 | ゲームボーイアドバンス 発売 |
2002 | 14 | |
2003 | 2 |
ポケットモンスターが発売された1996年以降に、ソフト発売本数がV字回復していることが見て取れます。
たった一本(二本)のソフトによって、終焉間近だったゲームボーイ市場が復活したことは脅威としか言いようがありません。
(1998年にゲームボーイカラーが発売していることも影響していますが)
ポケットモンスターは、その後も様々なシリーズを重ね、
今尚圧倒的な人気を誇る作品として、ゲーム業界を盛り上げています。
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