昨今、いくつものゲームメーカーが合併や倒産に追い込まれています。
<合併>
・セガ+サミー
・スクウェア+エニックス
・ナムコ+バンダイ
・光栄+テクモ
・タカラ+トミー
<子会社化>
・ハドソン→コナミ傘下
・タイトー→スクウェアエニックス傘下
・チュンソフト→ドワンゴ傘下
<倒産>
・SNK
・データイースト
・コンパイル
etc…
これだけ多くの会社が経営難に陥った主因は、ゲームソフト開発費の高騰にあります。
最近のゲームソフトの多くは高画質を追求するあまり、
ファミコン時代に比べて、開発費が数百倍、 場合によっては千倍以上にも膨れ上がってしまっているものもあります。
にも関わらず、ソフトの価格は数千円程度しか上がっていません。
むしろ、1万円以上もするソフトが珍しくなかったスーパーファミコン時代に比べれば安くなっています。
(スーパーファミコンソフトが高かったのはROM価格の高騰が原因)
例:ドラゴンクエストシリーズの価格推移
No | 価格 | 発売日 | 機種 |
1 | 5500 | 86/5/27 | ファミリーコンピュータ |
2 | 5500 | 87/1/26 | ファミリーコンピュータ |
3 | 5900 | 88/2/10 | ファミリーコンピュータ |
4 | 8500 | 90/2/11 | ファミリーコンピュータ |
5 | 9600 | 92/9/27 | スーパーファミコン |
6 | 11400 | 95/12/9 | スーパーファミコン |
7 | 7800 | 00/8/26 | プレイステーション |
8 | 8800 | 04/11/27 | プレイステーション2 |
9 | 5695 | 09/7/11 | ニンテンドーDS |
ユーザーとしては、高画質なゲームを比較的安価で購入できるのは嬉しいことですが、
この価格設定にはいささか無理があるのではないでしょうか?
現在のゲーム開発費から考えれば、ソフトは1本数万円してもおかしくはないはずです。
ファミコン時代はユーザーの大半が子供であり、ソフトは親から買ってもらえる程度の価格でした。
しかし、現在ではゲームは子供だけでなく、大人をターゲットにしたものも多数発売されています。
こういうターゲット層ならば、たとえ高価格であっても"質の高いソフト"であれば受け入れられるのではないでしょうか?
かつてのNEOGEOは、ソフト1本の定価が数万円という高額でした。
(餓狼伝説スペシャル:28000円、ザ・キング・オブ・ファイターズ2003:39800円 など)
しかし、それだけ高額でも一部の熱狂的なユーザーに支えられ、 10年以上もソフトがリリースされ続けた長寿ハードになりました。
高価格であっても魅力的なソフトを提供できれば、ユーザーからの支持が得られるという好例です。
「iPhoneのゲームが100円以下で販売されているこのご時世にソフト価格を上げろとは何を言っているんだ!」と思われるかもしれませんが、
筆者の言いたいことはソフト価格を上げろということではありません。
現在のゲーム制作費からすると、確かにソフト価格はもっと上げるべきです。
ですが、その価格が消費者に受け入れられないのであれば、
それは開発費に見合った面白さのゲームが提供できていないということであり、
根本的なゲーム制作法が間違っていると言わざるを得ません。
開発費に見合ったクオリティのゲームを作らないと、業界はどんどん疲弊していくしかないのだと、 筆者の主張はそういうことです。
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