マジコンとはマジックコンピュータの略称で、
主にゲームの不正なコピーソフトを起動するために用いられる機器です。
本来ゲーム機にはプロテクトがかかっているため、コピーしたゲームは起動できないのですが、
このマジコンを使用することで、そのプロテクトが解除できるのです。
もちろんこれは正規に認められた機械ではありません。
マジコンはスーパーファミコン時代から存在していた機器ですが、
当時はそれほど大きな問題にはなっていませんでした。
昔はインターネットなど存在していなかったので、
ゲームソフトのデータを入手することは容易ではなかったからです。
現在ではネットの普及により、誰でも簡単にゲームソフトがダウンロードできるようになったことが、
マジコンの蔓延に繋がってしまったのです。
特に、ニンテンドーDSの普及に伴ってマジコンが大量に出回りました。
コンピュータソフトウェア著作権協会の調査では、
被害額は2007年末までに3000億円を超えたと推定されています。
これだけマジコンが蔓延してしまった背景には、日本人のモラルの低下が挙げられるでしょう。
（問題は日本だけではないですが）
子供に平気でマジコンを買い与える親がいることには驚愕します。
本来数千円で売っているゲームが無料で遊べるということに何の疑問も感じないのでしょうか？
近年の親の馬鹿さ加減はすさまじいですね。
更には、マジコンの問題を認識していながらも、
お金を安く済ませるために子供にマジコンを与えるような究極の馬鹿親もいるのです。
また、学校中でマジコンが広まっているという状況も珍しくはないようで、
子供達がその違法性を認識できていないというのは非常に嘆かわしいです。
中国はコピー商品が横行していることで有名ですが、
このままでは、日本もいずれはコピー大国の烙印を押される日がくるのかもしれません。
そして驚くべきことに、現時点ではマジコンの使用は法律違反ではないのです！
もちろん許可されているわけではないのですが、残念ながら取り締まる法律が存在しないのです。
日本の法整備（特にデジタル関係）の遅さは何とかしてほしいものです。
ただし、マジコンの販売については法律で禁止されています。
（2011年12月1日に改正不正競争防止法が施行されました）
これに違反した場合、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が課せられます。
近年のゲーム市場の縮小には、このマジコンの問題が大きく影響しているのは間違いありません。
マジコンを始めとしたコピーソフトを撲滅させることが、
これからのゲーム業界発展のために重要なことでしょう。
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