ドラゴンクエストのキャラクターデザインを担当した鳥山明氏。
今更説明するまでもないでしょうが、
鳥山氏は、週刊少年ジャンプにて、Dr.スランプやドラゴンボールを連載し、
圧倒的な人気を博していた超超超有名漫画家です。
このDr.スランプやドラゴンボールの担当編集だったのが、堀井氏をジャンプへ誘った鳥嶋和彦氏です。
(Dr.スランプに登場するDr.マシリトは、この鳥嶋氏がモデルになっています)
この鳥嶋氏の計らいによって、鳥山氏がドラゴンクエストの開発に携わることになったのです。
ドラゴンボールは、今でこそ誰もが知る人気作品ですが、
実は、連載開始当初はそれ程人気があったわけではありませんでした。
ですが、天下一武道会編になってから人気が上昇。
(週刊少年ジャンプでは、作品内容がバトル展開になると人気がでる傾向があります)
鳥山氏がドラゴンクエストに関わるようになったのは、丁度最初の天下一武道会が始まった頃であり、
いわばドラゴンボールの人気に火が付き始めていた時期なのです。
漫画家としては、既に充分な成功者と言っても良い活躍を見せていた鳥山氏でしたが、
鳥嶋氏は、鳥山氏にはもっともっと可能性があると考え、
新たな刺激を与えるためにドラゴンクエストに関わらせたのです。
その甲斐あってか、その後のドラゴンボールの人気はとどまる所を知らず、
コミックスは全世界で3億5000万部以上を売上げる超大人気作品に成長したのです。
鳥山氏の才能を見抜き、開花させた鳥嶋氏の手腕はすごいものです。
ちなみに、鳥嶋氏はドラゴンボールを大ヒットへ導いた功績が認められ、
後に週刊少年ジャンプの編集長に就任しています。
ドラゴンクエストのモンスターは、怪物の割にユニークで可愛らしいモンスターが多いですが、
これは子供達に殺伐とした雰囲気を感じさせないように配慮した故のデザインなのです。
そういった親しみやすさや温かみが、ドラゴンクエストの魅力なのでしょう。
こんな素晴らしいデザインができるのは、漫画界広しといえでも、
鳥山氏以外にはいないのではないでしょうか?
※堀井デザインと鳥山デザインの違い
スライムが堀井氏の原案通りだったら、
ドラゴンクエストは今のような人気作になっていなかったかもしれませんね。
ちなみに、鳥山氏は最初デザインを全部ドット絵で描いてきたようです。
本来ドット絵に起こすのは現場スタッフの仕事なのですが、
ゲーム製作に疎い鳥山氏は、そのあたりが良くわかっていなかったようです。
勘違いだったとはいえ、何とも律儀なものです。
まあ、それだけ頑張って取り組んでくれたということでもありますが。
2013年現在まで、ドラゴンクエストはナンバリングだけで10タイトル、
外伝や派生タイトルも含めるとその数は更に膨れ上がりますが、
その内の主要キャラクターはほとんどが鳥山氏のデザインです。
鳥山氏以外の人がデザインしたキャラクターを見ると、
何となく物足りない印象を受けてしまうのは、筆者だけではないと思います。
鳥山氏のデザインがいかに優れているのかということですね。
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